(ぶたの独り言)

2001年 11月〜 12月

[2001.12.04] ジュラシックパーク


その男が採ってきた枝は、車の荷台部分に積まれたまま、まる2日が過ぎました。
その間に車内では大変なことが起こっていたのです。

のこで切断された枝には、大量の葉が付いたままだったのに、そのまま車内に放置されたのです。
自然界にとっては、この2日間48時間というものは、十分な時間なのでした。

そして3日目の朝、僕は車に乗ろうとしてドアに手を掛けたとたん、イヤな予感がしたのを覚えています。
でも、その日は車で出かける予定だったので、そのままドアを空けて車に乗り込みました。

  「よかった。
    気のせいか。」

そう思った僕は、車を発信させて駐車場を出て、いつもどうりラジオを聞きながら走っていました。
そして、目の前に赤信号が見えたので、ブレーキを踏み車を止めて、ふと天井を見上げたのです。

そこで見たものは...

  視界いっぱいに広がる
     スピルバーグの世界だったのです

そこからは、もう大変!
ブレーキを踏むたびに、天井からジュラシックパーク達が降ってくる中、車を運転し事務所へと向かいました。
着いたとたんに、車から出たのは言うまでもありません。

枝を全部下ろして、車内ところ狭しと這い回る怪しげな生き物達を追い出して、殺虫剤を片手に車内の大掃除に約1時間。
無料でUSJのアトラクションを経験できた1日でした。

 

次回は、ZUKUちゃんのお話です。

 

[2001.11.20] 横たわる獲物


とっても怪しげな男(本人には自覚なし)は、毎日車で通る道沿いの、並木を見ていたのです。
その並木の中には、それはそれは見事な木がありました。
僕は、「あんな木が材料になったらいいのになぁ〜」などと思いながら、眺めていました。

すると、ある日のこと、その木の枝が一本根元から折れているではありませんか。
誰かがふざけて折ったのか、僕には分かりませんでしたが、そこには大きな枝が落ちていたんです。

「あの枝が欲しい!」

と思ったのは、無理もありません。
ですが、いくら僕でも(どういう意味や?)、すぐに取りに行くことはためらいました。
なんせ折れててダメなものとはいえ、公共物(たぶん)やろうし、なんとなく恥ずかしい気もあったのです。

ですが、枝が折れてから1日また1日と、過ぎていきました。
そして、折れているのを発見してから10日目のこと、とうとう僕は決心しました。
  「これだけ日が経ってるのに、
   そのまま放置してたら、腐ってしまって
   使いものにならなくなるやんか」、と。

そこで、その晩のこと、軽四のワンボックスで現場に向かった僕は、落ちている枝を掴み上げて車に積み込もうとしたのです。

しかし、ここで思わぬ大問題に直面しました。

そうです。
その枝はあまりにも大きくて、とても車に載せられるようなものではなかったのです。
そこで仕方なく家に帰って、あるものを手にふたたび現場に向かいました。
しばらくして現場へと戻った僕の手には、のこぎりが握り締められていました。
この時、すでに時計は夜の11時を指していました。

深夜、のこぎりを手に道端をうろつく怪しい男。
男は、手に持ったのこを振りかざし、
そこに横たわる獲物を解体していきました。
  この時の男の顔に、
  うっすらと笑いが浮かんでいたのを知る者は誰もいない。

やがてすべての仕事を終えた男は、
満足気に獲物を車に載せて家路につきました。

その日は、もう遅かったので車の中の枝は、そのままにしておくことにして寝る事にしました。
これが、すべての始まりでした。

 

[2001.11.19] その男は手に


<(_ _)> またまた、更新せず記録を更新してしまいました。

で、この間何をしてたのかと言いますと、山や公園へ出かけて行って、枯れ枝や、木の実・どんぐり・ツルなどを取っておりました。
実はこれら自然の素材を使って、リースやらフォトフレームなんかを作っているんです。

先日の日曜日も近所の公園に行きまして、ツルを取っていました。
すると、何人かの方々が、少し離れたところからジッとこちらを見ているんです。
なんとなく気にはなったんですが、ツル取りに熱中していた私は、見られていることなんか構わずに、場所を移動しながら、ツルを集めていました。
するとどうでしょう。やっぱりさっきの人達が、同じように僕を見つめています

そこで、ハッと気がつきました。
そう。僕は
「辺りをキョロキョロと伺いながら、
公園をうろついている変な男」
そのものだったのです。
おまけに、その男は手に鎌を持っているのです。

「そりゃぁ、遠巻きにしてこっちを見てる筈やわ!」と思い、足早にその場を去ったのですが、
それはそれで、怪しいのでは、と思います。

そんな風にして苦労して集めたツルや木の実などは、私の木工品の材料になる予定なんですが、ここに我が家のやんちゃ娘がじゃまをしに来ます。
そうです連邦軍の白いヤツ「ZUKU!です。

  こりゃぁ〜 ZUKU!

       木の実返せ!


というわけで、最近のしずくちゃんです。